宇野充さん 音にこだわったギター製作
宇野充さんは、高校生のときクラシックギターの魅力にとりつかれ、練習に励みました。その後、会社の仕事のため次第にギターから遠ざかっていましたが、45才を過ぎてギターの熱がぶりかえしてきました。よい楽器を買いたくても高価で手がでないため、自分でギター作りを始めました。2003年には早期退職制度を利用して仕事をきっぱりやめ、自宅をギター工房に改造し、クラシックギター製作に専念することにしました。当初はギター製作を独学で始めましたが、2005年にギター製作者中山修氏との出会いにより作風が一変しました。中山修氏は若い時にラミレス工房で修業され、現在は里山保全のために竹を原料にした竹ギターの製作に力を注いでいる方です。宇野さんの若い頃の愛器が中山氏製作のギターであったことから、中山氏との交流が始まりました。中山氏の影響で宇野さん製作のギターはラミレス的な音がすると言われます。宇野さん製作のギターの特長は、型がしっかりしているため裏板を交換できること、周波数による工程別の音の管理を行うことで、納得のいく音質のギターだけを手作りしています。ギター以外にも、コンサートフラメンコギターリストである吉川二郎氏の依頼により、ギタルパ(ギターとアルパの合体品で19弦)も作成中です。また、ギターの足台も高さ無段調整式のものを考案され特許出願中です。ギター製作・修理、足台製作、手作り楽器製作と注文に追い付かずお断りすることもあるそうです。最近は竹ギターにも力をいれており、町おこしのお手伝いができたらと夢が拡がります。ギター演奏は北口功氏に師事されており、ギター製作・演奏を通してプロギタリスト・ギター製作者との交流が拡がっています。
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